そこはまるで植物園。
ベジランチとともに楽しむボタニカルタイム

昔見た映画のワンシーンで、植物園に行く場面があった。登場人物たちを囲んで植物たちが生い茂り、鮮やかな緑や、澄んだ空気が画面から飛び出すようだった。「Ca-Ga」(カーガ)に初めて足を踏み入れた時、あふれんばかりに豊かな植物たちに囲まれて、カフェなのに、ふとその映画を思い出した。このお店は、いったい?

Ca-Gaは花や野菜の苗を生産・販売する会社が始めたカフェだ。コンセプトは、「まるで植物園のようなカフェ」。お客様の毎日が、優雅で、新鮮なものになるようにという思いから、花屋兼カフェという業態をスタートしたのだという。

さまざまな植物達が並ぶ店内

なるほど、店内には、多肉植物・エアープランツなど、ありとあらゆる植物がところ狭しと並んでいる。はたして、こんなにたくさんの植物に囲まれたことあっただろうか。また、外では植物のハウス栽培も。店内の気に入った植物はどれも購入が可能というシステムだ。

華やかなベジランチ

飲食メニューもこのお店ならでは。この日のイチオシは、「トウモロコシたっぷりカレーセット」。カレーやドリンクに添えられている目にも美しいたくさんの花々は、すべて食用の「エディブルフラワー」だ。エディブルフラワーは種類も味もそれぞれ。野菜のようなさっぱりした味のものもあれば、口いっぱいに甘い蜜が広がるものも。この花はどんな味だろう?と考えながら食べる幸せな時間。

メニューは様々。使われている食材のうち、植物・野菜のほとんどを自社の畑で作っているというのだから驚きだ。色とりどり、もちろんビタミンなど栄養も満点な食材の宝庫である。

フードメニューやドリンクは、外にあるキッチンカーから提供。元気なブルーとホワイトの配色がさわやかでかわいらしい。

人気の席

店内で1番人気なのがこちらの席。天井から吊るされた多様なデザインのランプ達がかわいらしい。座った目線と同じ高さにある植物たちや、目を楽しませる雑貨の数々。いろんな要素が不思議と調和して共存し、その席に座る人を待っていてくれる。

インテリアは「店内、お店の雰囲気にあうもの」を軸に、オーナーと店長がチョイス。店内のいたるところに植物と一緒に雑貨をディスプレイしている。9月から、雑貨の入荷に力を入れた。植物・雑貨ともに見どころ満載で、お店の中に回るたびに新しい発見があるのがうれしい。 写真は、店内の奥にあるハンモック。子どもも大人も座らずにはいられない特等席だ。

植物の奥深さと、穏やかな猪苗代を楽しむ

実は店長は、このお店で働くようになって初めて、植物を育てるようになった。そのため日々勉強中だという。植物は種類によって手入れが異なるため、奥が深く楽しみが多いのだそう。店長のお気に入りはポトス。日光をどのように当てるかで葉っぱの模様が変わるため、どのように光を葉っぱにあてるかを考えるのがとても楽しいのだとか。

猪苗代は、時間がゆっくり動いているような感覚がすると店長はいう。訪れる人は地元の人も観光客もいて、さまざま。猪苗代の穏やかな空気の中で、お客様と自然体で向き合えるのが心地よく、またお客様もゆっくりしてくれるのだと話してくれた。