今月のヒト・モノ

郡山へ行こう! > 今月のヒト・モノ > 【Vol.56】先祖の思いを追いかける【高柴デコ屋敷橋本広司民芸】

【Vol.56】先祖の思いを追いかける【高柴デコ屋敷橋本広司民芸】

【Vol.56】先祖の思いを追いかける【高柴デコ屋敷橋本広司民芸】

~郡山市観光協会 × ふくラボ!presents~
福島のタウンサイト「ふくラボ!」と共に郡山の魅力をご紹介します。


江戸時代から続く伝統工芸品、三春張子。歌舞伎舞踊を題材にした人型の張子や、祈願を込めた干支など、先代からの技術と歴史を現在まで引き継いでいます。そんな高柴デコ屋敷橋本広司民芸を訪ね、17代目となる橋本広司さんにお話をうかがいました。


高柴デコ屋敷橋本広司民芸

【 高柴デコ屋敷橋本広司民芸 】
歌舞伎や舞踊を題材にした張子をはじめ、踊りに使う面などを制作・販売している工房。
温かみのある工房内では、職人の作業を見学できます。

隣接する「高柴デコ屋敷資料館」には、江戸時代から使用されてきた三春張子の木型など貴重な展示物が所狭しと並びます。

また、当主によるひょっとこ踊りも圧巻です。


17代目当主 橋本広司さん

【 橋本広司さん 】
「幼い頃から漠然と、<将来はこの家を継ぐんだ>と思っていました。」

17代目当主の橋本広司さんは、職人としての人生を振り返ります。

「この家に生まれ、張子人形を作る父や祖父の姿を見て育ちました。なので、張子というものが生活の中に溶け込んでいたんだと思います。この道を歩んで60年、仕事の工程は覚えたけれど、技術にはまだ伸びしろがあると思いますね。 」


先祖の思いを追いかける

【 先祖の思いを追いかける 】
300年以上続く伝統を受け継ぐうえで、ご苦労されているのはどんなことでしょうか?

「どうしても自分の作品には、我が出てしまうことですね。模様の一つひとつや、動物の表情など、知らず知らずのうちに"橋本広司"という人間性が反映されてしまうんです。ところが、先祖の作品にはそれがない。とても自然なものとして存在しているんです。きっと先祖の方々は心を空っぽにして自然と一体化することで、<意識の外>で作品づくりをしていたのではないでしょうか。なぜ先祖たちがここで生き、17代にも渡る技術を残すことができたのか。そんなことを考えながら、今でも先祖の思いを追いかけています。この世界は、一生勉強なのだと実感しています。」


伝統を受け継ぐことの大切さ

【 伝統を受け継ぐことの大切さ 】
これから何か新しく始めたいことはありますか?

「新しく何かをやりたいと思うことはないんです。先祖が繋いできた<伝統>というバトンを、後世に引き継ぐこと。それが何より大切で、私の使命ではないかと思います。江戸時代に生まれた張子が現代まで続いていること。当時の人たちが張子に込めた思いを、これからも現代に繋いでいきたいと思います。」

橋本さんが披露してくださった<ひょっとこ踊り>も先代や、先々代から受け継いだものだといいます。
張子づくりも、ひょっとこ踊りも「たまたまこの地に生まれ、たまたま自分がやっているだけ」と話す橋本さん。
しかし、そんな一言一言からは<伝統を次の世代へ>という強い意志を感じるのでした。


高柴デコ屋敷橋本広司民芸

【 高柴デコ屋敷橋本広司民芸 】
三春張子やだるまに、舞踊で使う面の販売も行っています。職人の技術をぜひ、お手に取ってみてください。

「絵付け体験コース」では、三春駒、張子干支、豆だるまへの絵付け体験も。自分だけのオリジナル張子が作れます。
そのほか「デコ散歩!コース」では、高柴デコ屋敷の職人の案内のもと、デコ屋敷内の集落並びに周辺の文化財、及び郷土史跡、自然等を散策することができます。

【 デコ屋敷資料館 】
隣接する資料館では、県指定重要有形民俗文化財に指定されている木型や、江戸時代の人形など、貴重な展示物を見ることができます。

お問合せ【 高柴デコ屋敷橋本広司民芸 】
電話:024-971-3900

【ふくラボ!郡山探検隊ページはこちらから】
https://www.fukulabo.net/is.shtml/labonews/hitomono-20210630
取材の様子もご紹介!ぜひご覧ください。

月別アーカイブ