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【Vol.62】ものが売れるだけではない面白さ【民芸くらふと 和久屋】

【Vol.62】ものが売れるだけではない面白さ【民芸くらふと 和久屋】

~郡山市観光協会 × ふくラボ!presents~
福島のタウンサイト「ふくラボ!」と共に郡山の魅力をご紹介します。


江戸の天明年間の創業から、郡山市の安積国造神社表参道に店を構えている「和久屋」。県内を代表する民芸品の数々を販売するお土産屋です。民芸くらふと和久屋を訪ね、代表取締役の渡辺智己さんにお話をうかがいました。


民芸くらふと和久屋

【 民芸くらふと和久屋 】
安積国造神社表参道沿いに店を構える「和久屋」。旅館業や蕎麦屋など、時代に合わせて街を見守ってきたお店です。
現在は、赤べこや三春張子など福島県内の民芸品を取り扱うお土産屋として営業。県内外から多くの方が足を運びます。

また、「表参道マルシェ」や「開成マルシェ」などのイベントにも積極的に参加し、地域の人々との交流も大切にしています。



民芸くらふと和久屋 渡辺智己さん

【 民芸くらふと和久屋の渡辺智己さん 】
「商売を継ぐことは考えていなかったんです。」

そう話すのは和久屋の12代目、渡辺智己さん。

「福祉系の大学を卒業して、ソーシャルワーカーの道へ。東京の病院に勤務し、社会福祉士の資格を取得しました。家業とつながりのない資格を取得すれば、店を継がなくてもよいと考えたからです。その後、郡山へ戻り3年ほど病院に勤務。ちょうど長男が生まれた頃、今これからの自分に合った仕事ではないのでは、と感じて退職。仕事も育児も一から教わりながらできるチャンスと考えた際、両親とともに家業の店で働くことが浮かびました。それから親のもとで学びながら店頭に立つようになりました。最初は大変でしたね、商品のお包みもまともにできないくらいでしたから。でも、中学生の頃から親の手伝いでお客様と接することができたおかげで、愛想だけは良かったので救われました(笑)。」


渡辺智己さん

【 ものが売れるだけではない面白さ 】
やり甲斐はどんなところに感じられるのでしょうか?

「<お客様とのコミュニケーション>です。例えば、和久屋を訪れた方に地域の情報や、民芸品の作り手のこだわりなどさまざまなお話をする。すると、相手からも同じ分だけ返ってくる。どうしてお店を訪れたかとか、どんな商品を求めてきただとか。そんなやり取りが、ささやかだけれど何かの役に立てている気がして嬉しいんです。<ただ「もの」が売れるだけではない>という面白さを感じるようになりましたね。」


民芸くらふと和久屋

【 渡辺さんが思い描く将来 】
今後はどんな活動へ力を入れていくのでしょうか?

「マルシェなど、地域のイベントづくりへ積極的に参加すること。人との交流が生まれる場面に関わっていくことです。それから郡山駅前、この表参道へいろんな方に足を運んでほしい。街に魅力的なお店があれば必ず人が集まります。そんなお店を目指して。そうして、和久屋を訪れた方が、お店や商品から何かを感じてくれたらより嬉しいですね。」

20年以上やってきて今が一番面白くなってきたと話す渡辺さん。ふと立ち寄ったお客様との出会いから、地域を紹介する冊子の編集に携わってもいるんだそう。コミュニケーションを通じて渡辺さんが創り出す出会いに、つい期待してしまいます。

店内で歴史ある民芸品の数々に触れ、渡辺さんが語る作り手のこだわりや思いを聞くうちに、時間を忘れて民芸品の世界へ入り込んでしまいました。そんな和久屋へ、ぜひ足をお運びください。


高柴デコ屋敷 本家恵比寿屋 腰高虎福島おもしろカルタ
【 高柴デコ屋敷 本家恵比寿屋 腰高虎 】
本家恵比寿屋が手掛けるこちらの三春張子「腰高虎」。悪魔を払い健康を守る縁起物として伝えられてきました。
その躍動感は今にも動き出しそうなほどです。

【 福島おもしろカルタ 】
福島県の方言などを取り入れたユニークなカルタ。イラストも個性的で、お正月に家族で遊べば盛り上がること間違いなし。

お問合せ【 民芸くらふと和久屋 】
電話:024-922-1250

【ふくラボ!郡山探検隊ページはこちらから】
https://www.fukulabo.net/is.shtml/labonews/hitomono-20211228
取材の様子もご紹介!ぜひご覧ください。

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