今月のヒト・モノ

郡山へ行こう! > 今月のヒト・モノ > 【Vol.70】伝え、継いでいく。【野口英世記念館】

【Vol.70】伝え、継いでいく。【野口英世記念館】

【Vol.70】伝え、継いでいく。【野口英世記念館】

~郡山市観光協会 × ふくラボ!presents~
福島のタウンサイト「ふくラボ!」と共に県内の魅力をご紹介します。


福島県を代表する偉人、野口英世博士。黄熱病研究で知られる細菌学者で、2004(平成4)年には千円紙幣の肖像にも選ばれました。今回は猪苗代町にある野口英世記念館を訪ね、学芸員の森田鉄平さんにお話をうかがいます。


野口英世記念館

【 野口英世記念館 】
1939(昭和14)年に開館。野口英世博士が実際に使用していた研究器具や資料等が多数展示され、博士の生涯や業績について学ぶことができます。
1954(昭和29)年に、福島県登録博物館第1号に認定。

2015(平成27)年には<楽しく学べる博物館>を目指して館内をリニューアル。イラストなどを用いた分かりやすい説明や、お子さんが楽しく学ぶことのできるクイズ形式の展示物などが設置されました。


森田鉄平さん

【 公益財団法人 野口英世記念会の森田鉄平さん 】
「活動のやりがいは、野口英世博士の偉業を伝え継いでいけること。」

そう話すのは、野口英世記念会の学芸員、森田鉄平さん。

「大学進学を機に福島県へ。当時は会津の地域史を勉強していました。その後、会津若松市にある県立博物館で働くうち、学芸員という仕事に興味がわき、資格を取得。2008(平成20)年に公益財団法人野口英世記念会に就職しました。『野口英世記念会』は、博士の生涯と業績を後世に残そう、と設立されたもの。先人たちの活動を自分も継承し、多くの方に伝えていければと思います。」


博士が幼少期に大やけどを負った囲炉裏

【 記念会としての活動 】
「野口英世記念会は、博士の没後、博士の家族や交流のあった先生方、友人らが集まり結成されました。その最初の活動は、博士の生家の保存であったといいます。<博士の原点となる場所>として、場所、形、大きさが当時のまま、現在まで残されています。そして、博士の研究や資料、遺品などを展示し<伝えていく場所>として『野口英世記念館』を開館。 現在では、観光地の中の1施設として、多くの方に足を運んでいただいています。他にも、医学研究の発展に寄与することを目的に『野口英世記念医学賞』を授与したり、人材の育成を目的に『野口英世記念奨学金制度』を創設したりと、様々な取り組みをしています。 」


野口英世記念感染症ミュージアム

【 感染症を正しく知るきっかけとして 】
活動の中で苦労されたのはどんなことでしょうか?

「2020(令和2)年より猛威を振るっている新型コロナウイルス感染症でしょうか。そんな中で、感染症について正しく知ってもらいたいという思いから『野口英世記念感染症ミュージアム』をオープンしました。感染症とは何か?感染症の歴史といま、そして未来について学ぶことができる施設になっています。博士が研究していた感染症というものを正しく、そして分かりやすく伝えていくことが私たちの使命だと考えています。」

"感染症"という言葉が身近になっている昨今、感染症について正しく学び、一人ひとりが正しく行動することが重要な時代になっているのかもしれません。そのきっかけの第一歩として、野口英世記念館・野口英世記念感染症ミュージアムを訪れてみてはいかがでしょうか。


野口英世博士の生家展示資料
【 野口英世博士の生家 】
博士が過ごした生家。1歳半の時に落ちてやけどを負った囲炉裏や、上京の際床柱に刻んだ決意文も当時のままの形で残されています。

【 展示資料 】
博士が研究に使用した器具や、医学書、恩師に宛てた手紙など、貴重な資料が多数展示。

▼野口英世記念館・感染症ミュージアムの入館券前売りチケットの購入はこちらから
https://www.kkday.com/ja/product/128500?cid=13456&ud1=officialsite

お問合せ【 野口英世記念館 】
電話:0242-65-2319
【ホームページ】https://www.noguchihideyo.or.jp/

【ふくラボ!郡山探検隊ページはこちらから】
https://www.fukulabo.net/is.shtml/labonews/hitomono-20220831
取材の様子もご紹介!ぜひご覧ください。

月別アーカイブ