カッコン、カッコンと、厨房からは中華鍋を振る音。そして登場、ひらひらと裾をたなびかせたオムライスが！まずはその姿を見てビックリ！オムライスといえばふわとろ玉子と想像していた私。まさか厚みの均一なきれいな薄焼き卵に遭遇するとは！

好奇心を禁じ得ずスプーンを入れてみると、薄焼き玉子の下には、パラパラのチキンライスと、とろみがかった朱色のあんが。そう、こちらのあんがメニュー名にもついている特製ソース！甘酸っぱく、後からじんわりと熱を感じる、なんとも後を引く味。甘酸っぱい中華のソースに、ケチャップ、隠し味程度の豆板醤、そしてコクをプラスする秘密の調味料を加えて、この味を出しているのだとか。

こちらのソースと薄焼き玉子、「炒（チャー）」の技が込められたチキンライスが合わさると、洋風でも中華風でもある贅沢な美味しさに！珍しいのに自然に受け入れちゃう、納得のオムライスです！

せっかく中華料理店で出すなら、面白いもの出したいでしょうと、考案されたこちら。今や定番。オムライスを食べにくる常連さんもいるのだそう。老舗ながらも斬新さを失わない、その姿勢に脱帽です！（取材：初号機）